*music

sutero choice sound selection

O.S.T. / Coffy

307.gif 70年代を代表するブラックムービーである「Coffy」のサウンドトラック。73年のリリース。
 近年というか、もう結構前ですが、映画「ジャッキー・ブラウン」によって、ブラックムービー再評価というか、そういう流れもありつつ、そのパム=グリアが主演している作品でもあるということで、観たことある方も多いのではと思いますが、映画は観たこと無いんです。。。完全にこの音楽製作総指揮をとっているロイ=エアーズの流れで音が好きっていう作品。
 ホント、カッコエエ音です。70年代な映像にマッチする音をしていると言うのか、観てないけれど、画は浮かぶという、典型的なイイ意味でのサウンドメイクです。
 この作品がロイ=エアーズにとっても最初の本格的な映画音楽ということだったのだけれど、映画音楽として、作品の流れに沿って作っているのはもちろんのこと、音楽のアルバムとしても、とっても聴きやすい流れで出来ているという点で素晴らしいアルバム。
 最初にあげた「ジャッキー・ブラウン」なんかのサントラは90年代以降に主流な色んな曲の寄せ集め的構成になっているけれど、このサントラは全てがロイ=エアーズの作品であるし、一体感が全然違います。コンポーザーとしての彼の素晴らしさでもあるのだけれど、やはりヴィブラフォンプレーヤーとしての彼の音が大好きだったりしますね。
 好きなのは一番ムーディーでちょいとエロティックでもある「Coffy Baby」かな。このアルバムのもう一つの特徴としては、全曲基本的に3分前後ということ。この短さがエンタテイメント的であって好きでもある。

O.S.T. / Orfeu

303.jpg 99年のブラジル映画、「オルフェ」のサウンドトラック。制作はカエターノ=ヴェローソ。
 5月にカエターノの来日があるし、ライヴのチケットも入手したので、最近はまたカエターノのヘヴィーローテ期間でもあるのだけれど、特に大好きなこの作品と「リーヴロ」はジャケとケースを残し、肝心の盤を紛失してしまって早4年以上過ぎてしまっていた。
 で、先週寝ようと思った午前三時、テレビを付けるとその「オルフェ」が始まったではないですか!眠くてしょうがなかったけれど、思いっきり全部観てしまいました。このサントラはもちろん大好きでリリース直後は激聴盤だったんだけれど、映画を観るのはこれが初めて。
 「黒いオルフェ」として曲も映画も舞台も有名であり定番的な作品を現在(1999年当時)のブラジルに当てはめて作ったらこんな感じ、という映画なのだけれど、ストーリー的に恋愛モノだが、結末があまりにも悲しいのは、観てて最後の辺りで正直しんどくもなってしまった。
 しかし、その全編に渡るカエターノサウンドは素晴らしいし、紛失して聴けてなかった4年の期間をあっという間に埋めてくれて、蘇らせてくれた。特に大好きな曲でもある「Sou Voce」の映画での使われ方も鳥肌モノで嬉し泣きしそうになった。
 映画も悲し過ぎるが、イイとは思うけれど、このサントラは音だけで、素晴らしい作品で大好きであります。映画にもカエターノが1シーンだけ、ギターを抱えて静かに座ってるだけという設定で出演もしてます。

O.S.T. / Yuri

 映画「ユーリ」のサウンドトラック。96年のリリース。
 いしだ壱成と坂井真紀の主演した映画でタイトルにもなっている冷蔵庫「ユーリ」がポイントになる作品だったような気がするけれど、観てはいない。映画よりもこのアルバムが藤原ヒロシ作品であるということが大きい。
 昔も何度かどこかに書いているのだけれど、藤原ヒロシという人の生み出す音が大好きである。ファッションとか色々多趣味である部分にはそこまで注目していないけれど、とにかくキレイな音を作る人だ。
 サウンドトラックであるからして、映像に合わせて作られているのはもちろん理解しているが、何人か観た人の感想では面白くないらしい・・・。しかし、素直に音だけで、涙が出るような嬉しさに襲われる曲の詰まった1枚であることには間違いない。
 初回のパッケージは3種類あったのだけれど、全部持ってたりもする。1つしか開けなかったけれど。
 イチ押しというか、これ聴いて泣いてくれ!作品として、4曲目の「My Emotion」をお送りします。メロウでスウィートで切なくて嬉しいナンバー。この曲から様々なことが始まって、今に至ってるってこともたくさんあったりする思い出の曲。いや、思い出というよりも、今もしっかり聴いてるし。
 そんな大切な曲もあり、これからもずっと聴いていくであろうアルバム。

O.S.T. / Timeless Melody

 映画「タイムレス・メロディ」のサウンドトラック。2000年の作品。主演もしているリトル・クリーチャーズの青柳拓次がカマ・アイナ名義で製作。
 映画自体は観ようと思ってたのに結局観ていない。ビリヤードが絡んだ映画だったと思う。また機会あれば観ようとは思っているけれど、このアルバムは音楽だけでもとっても心地よい作品である。
 他のカマ・アイナ名義の作品もそうなのだけれど、アコースティック楽器が静かに、淡々と、キレイに流れている楽曲の雰囲気が大好きだ。
 中でも好きな曲はアコギのゆったりとした響きが泣ける1曲目の「タイルはがしつつ」、ピアノのシンプルでありつつ壮大なメロディでタイトルもイイ5曲目の「大好きなメロディ」、スティール・パンが南国気分な6曲目の「厚着の数人」など。
 サントラということもあって、全体のストーリー的に組み立てられた楽曲なので、最初からじっくり聴いてもらうのが一番。やはり、最近のいろんな曲を詰め込んだタイプのサントラよりも、こういう1アーティストによってじっくり考えて製作された作品というものが好きだ。
 とにかく、ゆっくり聴けてイイんです!

O.S.T. / The Harder They Come

 ジャマイカ映画というかレゲエの映画といえば「ロッカーズ」とともに名前のあがる作品である「ハーダー・ゼイ・カム」。サントラであるこの作品もとてもいいアルバムであり、レゲエ入門にもちょうどよい。
 何と言ってもこの映画、アメリカで初めて英語映画なのに英語字幕が付いた映画でもある。ジャマイカなまりな英語は観ててカッコイイとも思えるのだけれど。
 さて、主演でもあり、サントラのほとんどを占めるジミー=クリフが元々大好きで、だからこそジャマイカ映画といえばまずこの作品が思いつく。レゲエといえばボブ=マーリィという図式があるかとは思うけれど、個人的にはジミーさんを大プッシュですな。
 最近CMなどにも使用されたりする邦題「遥かなる河」も収録されてます。ジミーさん同様大好きなメイタルズが映画の中に本人達として出演しててレコーディングしている様子は鳥肌モノでした。
 アナログでしか持ってないのだけれど、このアナログ盤が録音レベルが小さいのが困りもの。まあいずれCDで買い直すでしょう。