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Monk Hughes & The Outer Realm / A Tribute To Brother Weldon

300.jpg Yesterdays New QuintetのベーシストであるMonk Hughesによる、ウェルドン=アーヴァインのトリビュート作品。2004年リリース。
 ジャケにはアーヴァインの顔がデカデカと写ってるし、トリビュートってタイトルなので、そりゃもう、懐かしいこの曲やあの曲のオンパレード!って気もすること間違いないとは思うけれど、こりゃあYesterdays New Quintetの新しい作品と思ってもらった方がよろしいです。
 確かにアーヴァインの作品からのサンプリングだったり、雰囲気だったりフレーズだったりはトリビュート感もありますが、新たな音世界を構築してあります。そういう意味ではとっても新鮮な作品でもある。
 フリージャズ的というか、スぺーシーなアヴァンギャルドとでも言うべきか、とっても不思議でありながら懐かしい音の溢れた作品であります。
 只今、この音ブログで一番検索からやってこられる方が多いのがこのWeldon Irvineって単語なので、こういうのもご紹介しておかねば!と言う感じでご紹介しております。
 本家アーヴァインなテイストは薄れているといえど、こういうねうねした感じは個人的には結構好きです。Yesterdays New Quintetってのもマッドリブなんで、ヒップホップな雰囲気もガンガンにあったりもするけれど、それがまたクセにさせてくれる感じで、マッドリブ関連好きな人が多いのもよくわかったりもしつつ。
 色んなテイストが混じってるって言ったけれど、個人的にはジャズ!って思ったりしておるわけです。

The Neptunes Present... / Clones

 R&B/ヒップホップ界において今や超売れっ子のプロデュースチームである、ファレル=ウィリアムスとチャド=ヒューゴのネプチューンズ。その最初の作品集、コンピが2003年リリースの今作。
 基本的にはR&B/ヒップホップ系列はほとんど聴かないし、詳しくもないんで、あまり説明できない・・・。この作品が気になったのは上記ファレルが歌い、JAY-Zがラップする「Frontin'」が気に入ったのだ。とってもカッコイイ。PVやラジオでヘビーローテーションされてたのもあってよく見、耳にしてたのもある。
 それともう一つ重要な点がある。それはレーベル名だ。スター・トラック・エンタテイメント。スタトレじゃん!ロゴマークまで宇宙連邦のマークと酷似だし・・・。ということである。
 まあ、最近はR&Bモノをいろいろ集めようかなぁと思っていたところでもあるので、いいきっかけにもなったからよかった。
 1アーティストの作品ではなくて、1プロデュースチームによるコンピということで、ホントさまざまなアーティストのバラエティに富んだ楽曲が収録されていつつ、全体の流れみたいなものは統一感あったりしてるんで面白い。当然のように重たい低音満載です。

Halcali / Halcalibacon

 本日リリースのハルカリ、1stアルバム。
 多分だけど、オリコン上位に食い込むであろうアルバムだ。こういうのを買うのは久々だ。話題性とかじゃなくて、純粋に最初のシングルから凄い気になっていたんである。第一印象は「ラップするパフィー」だった。
 ユニゾンで歌ってる辺りはまさしくパフィーそっくり。パフィーは好きでアナログを1枚だけ持っている。そんな印象なんだけれど、このお二人、中学生と高校生らしいじゃないか。まあ、年齢はいいのだけれど、あと、PVがパクリ感充満でイイ。音楽チャンネルで初めて観た時は曲よりも映像的に気になりまくった。
 プロデュースはリップ・スライムの方ね。リップ・スライムもデヴューシングルが凄く好きだった。
 今までリリースされた3枚のシングルがきちんと入ってるこのアルバムが出るのを9ヶ月待ってたというのが本音。シングルは買おうとは思ってなかった。
 やる気ない感じの歌とラップに、結構しっかりしつつおふざけも入ってるトラックが面白いし。息抜きタイムにガンガン聴きそうだ。カワイらしい部分もあるしね。

Scha Dara Parr / Wild Fancy Alliance

 スチャダラパー93年の3rdアルバム。いわゆるラップ、ヒップホップの類はほとんど聴かない系の人間なのだが、彼らの作品だけは全部じゃないけれど結構聴いてる。
 2曲目に「ヒマの過ごし方」というのがあるのだけれど、これが大好き。これが出た93年の春というのは自分自身がヒマだった。ということでシンクロする部分があって面白く聴いてた覚えがある。
 サウンド的にもサンプリングのネタとかも凝ってるし、ビートも重たいしカッコイイんだが、彼らといえばそのリリックというか詩が好きだ。まだまだ日本人のこういう系のアーティストは少なかったし、日本語でラップするというのも、抵抗ある人が多かった時代。だからこそ、ヒップホップ系とは考えず聴いてたんだとも思う。
 最近またたまに聴くけれど、楽しいし、一層深い作品だなぁとつくづく思う。