*music

sutero choice sound selection

Felix Casaverde / Somos Adu

 ペルーのポピュラーシーンで絶大なる人気を誇り、重要人物でもあるギタリスト、フェリクス=カサベルデの日本初紹介となるアルバム。
 アルバム全編に渡る彼のギター・歌、そしてパーカッションが、どこかで聴いたことがあるような懐かしさを持ちつつ、だけどとっても新鮮という気持ちのよい効果をもたらしている。ペルーという国の歴史、南米という位置も大いに関係してるのもよく分かる。
 たまにはそういった背景を基にいろんな音楽を聴いていくというのもいいことだ。と言うよりも、いろんな音を好きになって聴いていくうちに自然と調べたくなるものかもね。この作品は音的にだけでも、アンデスなんかの伝統音楽とブラジル系の影響が色濃くあるのが感じられるし。ボッサのリズムも出て来ます。
 そういう説明なしでも、涙が出るくらいの嬉しさに襲われる素晴らしいアルバム。

S.E.Rogie / Dead Men don't Smoke Marijuana

 パームワインミュージックというのをご存知だろうか?西アフリカ一帯、特にガーナを中心としたポピュラーミュージックを指す言葉なのだけれども、ここに紹介するS.E.ロジーはこれを代表する巨匠とも呼ばれている。
 このアルバムは1994年に発表された彼のラストアルバム。というのも、リリース直後に残念なことに亡くなってしまった。音はアコギを中心としたとても柔らかくて暖かい心地いい感じ。で、彼の歌声が輪をかけて優しい。
 アフリカの音というと、民族音楽的なものだとか、パーカッションの激しいものを連想する方に是非とも聴いてもらいたい。こんな優しい音はなかなか他にもない。のんびりゆったり聴くのが丁度いい。

Chet Baker / Chet Baker Sings

 トランペッター&シンガーであるチェット=ベイカーの歌モノを集めたアルバム。まあ、今更いろいろ説明するまでもない程有名だし、ともかく聴いたことが無いのなら聴いてくれ!としか言いようがないのだけれど、いいアルバムです。
 このアルバムに関しては2回程買ってる。知り合いに貸しては返ってこなくなる・・・。でも、やっぱり時々どうしようもなく聴きたくなってまた買ってしまうの繰り返し。
 最近はこのシングスに代表されるシンガーとしての彼に脚光があたっているけれど、トランペッターとしてというか、歌のない普通のジャズ作品もクールで奇麗な彼独特のペットの音がとってもいいです。特にフルートなんかの繊細な音と絡んだ曲はとっても好き。
 でもよく聴くのはやっぱりこのシングスになってるというのが正直なところかもね。
Chet Baker Sings