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Asako Toki / Debut

Asako Toki / Debut 土岐麻子、本日リリースの1stソロアルバム。もちろん、昨日買いました〜。
 2週程前にiTMSでこのアルバムのオープニングナンバーであり、キリンジ堀込高樹作曲による「ロマンチック」が先行無料ダウンロードされてたのをずっと聴いていたのもあって、何となくアルバム全体の予想をつけていたけれど、ある意味ではイメージ通りの作品だとも言えるし、もう一方では違うじゃん!な、いい意味で期待を裏切られた部分もあったりしております。
 簡単に言ってしまうと、ソロになってから2枚ほど出てるジャズシリーズの雰囲気と、その前のシンバルズ時代の中間的なサウンドって感じかな。でもこれが今の土岐麻子の音世界なんです〜っていうのは物凄く分かる。
 サウンドの要はやっぱりピアノですな。あ、ピアノって言っても、普通のピアノとエレピとが曲によって使い分けされてますが。あと、ギターが全く入ってないっていうのも。なもんで、基本はピアノトリオと歌って感じなんで、思いっきりジャズな感じでもあったりするけれど、そこはやっぱりアレンジ的にジャズシリーズとは違ってましてポップであります。
 そんなジャズに近いポップであり、土岐麻子の声の雰囲気で大好き!ということになってしまうんですな。昨日からでもう30回以上聴いてしまっておりますが(笑)、なぜかまだまだどことなく掴めないんであります。。。なんじゃそりゃ!?って感じだけど、当然好きで気に入ってるからもう30回以上聴いている訳なんだけれど、昨日今日とずっと仕事しながら流れてるって感じなんで、BGMな30回っていうことで、鬼のように聴いていない、というのが一つ。それから大抵の場合、土岐麻子作品にはすっごく好き!って1曲が出来るんだけどそれがまだ発見出来てなくて、何度も何度も聴いている、という感じもあったりするので。
 とりあえず、ここまででエエなぁーなのは土岐麻子の英語の詞の歌い方が好きなので英語の曲であり、楽曲的にもジャジーなピアノ具合にヤられてしまった「Takin' It Slow」かな。まあ、今後も土岐麻子作品は今作を含めずっと聴いていく作品になることは間違いなしであります。

Debut

Miles Davis / Kind of Blue

334.jpg トランペットの巨人、マイルス=デイヴィスの名盤と言われまず聴くならコレ!とも言われている59年の作品。
 個人的にはマイルスは嫌いじゃないんだけど、なぜかそんなに聴いて来ていなかったりする。一通りのアルバムは一応聴いてはいるし分かるのだが、何かグッと来るものが無くて。。。それでも凄いアーティストだとはずっと思ってて、アルバムの所持率で言うとコルトレーンの次にたくさん持ってたりもする。
 それでも持つだけ持ってるといった感じでほとんど聴いてなかったのだけれども、ようやく自叙伝(1)(2)を読んだというのを機に聴くようになった。
 そんな流れで最初に紹介するのであればベタ過ぎるがやはり、の定番的「Kind of Blue」かなーと。まあ、本日よりこのブログのテンプレ変更をし、気分的にも青な感じでもあるので、そういう事も含めてこれです。
 改めて、まずメンバーを眺めてみれば、コルトレーンにエヴァンス、アダレイ、チェンバースと、好きなアーティストだらけなんですな、これが。もちろん知ってはいたけれど、こんだけ好きなメンツでよくもまあずっと聴かなかったなぁって方が不思議(笑)。
 というか、だね、この作品はこれによってモード奏法の誕生とする、ってな位の歴史的にも重要盤でそりゃすげぇぜ!なアルバムというのは昔からの定説ではあるが、何せ音が地味ですけーのぉー。だから、マイルス作品としては実はエレクトリック導入後とかの方が好きなんですね。
 そんな地味具合が、自叙伝を読了したせいなのか、年齢的にオッサンになっていってるせいなのか、夜中とかに聴いたりすると、とてつもなくしっくり来てしまうようになったんですわぃ。マイルスの言うところの、リズムキープさえきちんとしていれば、思いっきり自由に演奏出来る、っていうのもホント納得していまいました。
 オープニングナンバーの「So What」は大抵の人なら聴いたことある定番な曲であるし、真夜中の静寂の中でじっくり聴いてみていただきたい。好きなのはですね、「All Blues」。ピアノがクールでエエです。