*music

sutero choice sound selection

<< Moacir Santos / Saudade | main | Shigeo Maruyama / A Young Father's Song >>

Kenji Ozawa / Ecology Of Everyday Life

367.jpg 小沢健二、4年ぶりとなる今年3月リリースの今のところの最新アルバム。
 今年に入ってからオザケンの新作が出るって情報は仕入れてて、発売後すぐに買ったのではありますが、聴いての最初の感想は「これなに!?」だった。良い悪い、好き嫌い、とかそういうのではなく、純粋にオザケンの新作って身構えで聴いて、予想を遥かに超えた音が飛び出して来たので驚いた、と。
 全曲インストで優しいけれどバリバリのエレクトロニカサウンド。世代的にフリッパーズ〜ソロ、特に「Life」の印象モロであるだけに、変化と進化を続ける小沢健二という認識は鬼のようにありつつも、新作ってなると、無意識的に90年代の音の感覚が甦って来るものであります。
 このアルバムを聴いてしばらくしてから知ったのだけれども、オザケン、このアルバムと連動する童話も書いておるんですね。それを知ってなるほど!って思いを強く持ちました。オフィシャルサイトに掲載されてます。ちなみに文章は全て画像で掲載されてたりするにも関わらず、ブログ形式ってなってます。
 さてさて、ようやく楽曲の方へ行きましょうか。ひと言で括るとすれば、「最近のその辺の腐るほどリリースされている訳分からんエレクトロニカモノより全然イイ!」と。音数が比較的少なめで洗練された印象プラス、とっても聴きやすい。打ち込みなんだけれど、人が作ってるって雰囲気も漂う。
 一番のお気に入りはタイトル曲である「毎日の環境学」。理由は単純で、大好きなソプラノサックスにエレピ、木琴等の高音フワフワ系が満載だから(笑)。
 音的に既にいわゆる90年代のオザケン!ってことを意識させてはくれない、この今な音が逆に今の小沢健二らしいなっぁーって思いつつ、そんなことこれっぽっちも意識下にありゃあせんわい、って方々を含め全ての人々にオススメできる良質のエレクトロニカなアルバムでございます。
このサイトはさくらのレンタルサーバを利用しています。

Comments

Comment Form

Trackbacks