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Moacir Santos / Saudade

366.jpg ブラジル出身のサックスをはじめとするマルチプレーヤーでありコンポーザーやアレンジャーの奇才としても知られるモアシル=サントスがジャズの名門ブルーノートに残した2枚目の作品となる72年のこの「サウダージ」。
 ここ数年に渡って、ブルーノート作品が1500円という低価格で決定盤として次々とリリースされていましたが、1500番台や4000番台を始め、この「サウダージ」を含めたLAシリーズなど、数百タイトルがリリースされた中でその低価格からいくつか買い直したりもしてたんですが、このアルバムがこの決定盤シリーズで一番嬉しい買物だったかも。
 モアシル=サントス本人曰く、「アフロ・ブラジリアン・ソウル」って雰囲気たっぷりでありつつ、心地良いジャズテイストがたまらないアルバムとなっております。プレーヤーとしてはもちろんなのだけれど、アレンジが素晴らしい。とっても様々なタイプの楽曲がありつつも絶妙なバランスで1枚のアルバムとしてすごくまとまっているし、ホーンとエレピやピアノの絡みが壮大感で溢れ大人な雰囲気というか、とっても贅沢なサウンドなんである。
 歌モノや高音フワフワ系なフルートも満載でここのところの、アルバム通して聴く作品としては唯一と言っていい程のヘヴィーローテーションとなっております。
 定番な「Early Morning Love」と「A Saudade Matta A Gente」はもちろんイイのだけれど、個人的イチ押しな曲は「Kathy」。泣きのフルートにリズムの要的に裏でしっかり響いているコンガ、そしてスキャットというかハミングのような声のハーモニーにヤられてしまいます。
 何か、こういう作品ってこれまでも普通にリリースされてはいたけれど、ある種の知る人ぞ知るって感じになってたのが決定盤シリーズとして安価で誰でも入手しやすい状況になったというのはええことですわい。一応、限定盤って謳われていたりもするんで、是非明日にでもチェックしてみて下さいな。
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