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Tu M' / Just One Night

351.jpg イタリアの小さな村を拠点に活動しているEmiliano RomanelliとRossano PolidoroからなるユニットであるTu M'の先月リリースの作品。
 彼らについてはほとんど知らず、サイトを訪れてみると、何となく色んなユニットやレーベルなど、様々な活動をしているんだなぁって分かった程度。先月の初め頃にかなり珍しく、HMVに立ち寄った時に思わずジャケ買いをしてしまったという経緯のアルバム。
 この何てことはない様で思いっきりシャッタースピードを落とした普通の通りの夜景のキラキラ感にヤられてしまいました。
 聴いてみると、これまた何とも言えない絶妙な高音中心で風景を感じさせてくれるエレクトロニカサウンド。村が活動の拠点とは思えない都市なイメージを彷彿させてくれる。
 酷い言い方をすると、雑音にしか聴こえない場合もあったりするかも(笑)。しかし、この作り込まれた音はとっても繊細でヘッドフォンで丁寧に色んな音を聴き取り感じたくなってしまう魔性なサウンドでもある。
 打ち込みと楽器を駆使し、インプロヴィゼーション的な雰囲気を持たせつつもフワフワもしている。サックスだとか管楽器も色々と使われているけれど、要は不思議なリズムとリバーヴが心地良く効いたピアノの音でしょう。
 楽曲のタイトルも素敵というか好きな感じで、天候にちなんだタイトル名が多く付けられている。タイトル的に好きなのは「Rain In The Streets」とそれに続く「Rain Turning To Sleet」。この雨からみぞれへと続く変化が音的にも連続しているようで、徐々に寒くなってきているっていう臨場感がある。
 楽曲的に好きなのはラストを飾る「The First Rays Of The Sun」。もちろんタイトルも好きだし、一番壮大な雰囲気もあって、何気ない嬉しさが込み上げてくる。
 全体的にとっても静かなアルバム。真夜中に聴きたい感じもあり、冬の海にiPod nanoで連れ出して聴いていたい、そんな気分にもなってしまう作品。
このサイトはさくらのレンタルサーバを利用しています。

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