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Yoshihiro Hanno / Angelus

319.jpg 半野喜弘、自身の名義では1年半ぶりとなる先月リリースの作品。
 かなり久々な音紹介となってしまった訳ではあるが、その理由はもう一つのブログに書いたので、そちらを参照してもらうとして、再開の第一段がなぜこのアルバムなのかというのは簡単。この作品の発売日、先月の25日に手に入れて、気持ちだけはその日に書くつもりでいたから。でもまあ、書きたい気持ちとまだ書くべきではない、という気持ちとが複雑に交じり合っていて、結局書けない方が勝ったということです。
 さて、音じゃね、音。半野作品として手に取ったのはこれが初めて。とはいえ、コンピとかお店とかで聴いたことはもちろんあったけれど、正直、周りが言ってる程の評価される音だとは思えないというか無関心だったってのが正解かも。そこにこの盤を買う動機となったのはMTVから流れて来た、3曲目収録の「夢の匂い」のプロモ。そう、半野作品ってアプローチではなくて、ハナレグミ、永積タカシの声に思いっきり反応です。この1曲をして、買わにゃぁダメでしょ!という流れ。
 今までの半野サウンドから考えると、明らかにポップソングの応酬って感じで、エレクトロニカのスペシャリストってのはウソでしょ?と言いたくもなる。でも、悪い意味ではなくて、この人の作る音というのは、明らかに昔からどれもポップである。そして、このアルバムでは日本語とのマッチングがすんごくイイ。もちろん、参加している豪華なゲスト陣の声も当然素晴らしさの大部分を占めてはいるけれど、この声、サウンド、歌詞の嬉しく聴ける様っていうのはえらい。
 フェイバリットはもちろんのようにハナレグミとの「夢の匂い」だけど、それ以上に驚くほどの感激は細野晴臣との「サヨナラ、はらいそ」。ヴォーカリストとしての細野さんが物凄く好きだった自分、ってのを久々に蘇らせてもらえた。とにかく、久々に日本語でポップでラヴソングなアルバムとして大いに堪能出来る作品に出会えた気分。
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