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Donald Byrd / Street Lady

292.jpg トランペッター、ドナルド=バードの73年の作品。
 ブルーノート作品です。しかし、年代からもわかるように、70年代になってジャズ自体が益々低迷していく中、当然のようにブルーノートもそういう流れの真っ只中にいた訳で、この当時は「そんな作品あったの?」程度な扱いだったりするんですなぁ。しかし、だからこそ、こういうジャズともフュージョンともソウルとも言えるようなユニークな作品が生み出されたのだろうなぁ、とも思えたりする。
 この作品はバードの弟子というか教え子でもあったLarryとFonceのMizell兄弟による制作で、モータウンでも活躍した彼らが絡んでいるからこその、とってもグルーヴィーなサウンドが堪能できる作品であります。
 思いっきり注目され始めたのは90年代になってからのことで、クラブでのレア・グルーヴなブームの中の代表曲的な「Lansana's Priestess」が入っております。国内盤はMuro監修ってことでリリースもされてましたな。最近ではこの「Lansana's Priestess」はここでも紹介したブルーノートなコンピ「Blue Note Revisited」にも入ってますね。
 ホント久々にアナログを聴いてみたのだけれど、色んなテイストが詰め込まれてて、面白いアルバムです。久々で全体の雰囲気を忘れていたのだけれど、いい意味で思いっきり裏切ってくれました。飛び道具のように、オモチャ箱のようにこれでもか!って具合に色んな音色とリズムが飛び込んで来ます。しかし、バードのペットはバード!ってモロな感じで嬉しくもなれて。
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