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Jimmy McGriff / Electric Funk

293.jpg オルガンプレーヤー、ジミー=マクグリフの69年の作品。ブルーノートNo.4350。
 前回紹介したバードのアルバム同様にブルーノートの末期というか、低迷な時代の作品。かろうじて4000番台ですが、このジャケの雰囲気といい、メンバーもunknownがあったりと、かなり大ざっぱなリリースだったことが想像される1枚。しかし、こういうジャケもまた好きですが(笑)。
 さて、この作品、オルガンジャズとして聴くにはリズムもアレンジも全然そういう感じがしないし、実際、ジャズファンには不評な作品であったりもする。しかし、この作品の良さはタイトル通りファンクなんだーって聴いてもらうと実感できると、個人的には思う。
 全体の雰囲気としては70年代の日本の刑事・探偵モノなドラマでよくかかってそうなサウンド。インストだけど、歌が乗るとするなら、デビューしたてな頃の和田アキ子がこの音をバックに歌ってても全然違和感が無さそう、って感じでもある。
 要はこの頃のブルーノート作品の大抵のモノに言えることでもあるのだけれど、低迷しているジャズシーンから、よりマスな方面へ向けて、少しでもセールスを上げる為にロックやファンク、ソウルやフュージョンなど、何でもアリなサウンドにしてとにかく録って売ってしまえ!的な部分がかなりあるのは否めない。しかし、その何でもアリってごった煮感がとっても面白いサウンドを生んでたりもするし、特に70年代初期〜中期のソウルはこんな感じの延長のラインが一部あったりするんで、やっぱり腐ってもブルーノートだとも思ったり。
 好きなのはこの作品唯一の自分達以外の曲であり、今となってはある意味定番な「Spinning Wheel」。久々に聴いたけど、カラダは覚えてました。

Electric Funk
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