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Jimmy Raney / Quartet With Sonny Clark

 ジャズギタリスト、ジミー=レイニーのピアニスト、ソニー=クラークを迎えた54年のパリでの録音作品。
 この作品、98年に55年の発売当時の雰囲気をそのまま復刻するというカタチで、ヴォーグ・オリジナル・LP・コレクションとして10インチのアナログ盤で25枚ほど復刻されたシリーズの中の1枚。
 しかし、本日初めて聴きました(笑)。ずっと、PowerMac G3の段ボールの中でこのシリーズ25枚全てが約6年程眠ってました。引っ越しに伴って、6年ぶりに引っ張り出した25枚の中で、やっぱり最初に聴きたくなったのはこのギターな作品だったという訳。
 で、お初な感じで聴いてみて、「なんじゃこりゃ〜!」の鳥肌モノの渋さにヤられてしまいました。スタン=ゲッツのクインテットでお馴染みのナンバー中心な楽曲ですが、そこはやはりギターメインなジャズということで、一段と落ち着きのある、深〜いサウンドが展開されます。
好きなのは1番アップテンポでファンキーな「There'll Never Be Another You」、邦題では「あなただけを」。テンポはいいんだけれど、じっくりと納得のできる味というか、体内で沸き上がる嬉しさ、みたいなのを感じることのできるナンバー。ここでも紹介したソニー=クラークのファンキーなピアノもギターと交互に顔を覗かせたりしてます。
 録音から50年、所有してから6年、何で寝かせたまま聴かずにきたのか不思議。しかし、今初めて聴いたからこそ、ここまでグッと来るものがあったのかも知れない。いやはや名盤はいいもんですな。
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