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Michael Brecker / Tales From The Hudson

 昨日に続いて棚の奥で眠ってましたCDシリーズを。サックス奏者、マイケル=ブレッカーの96年の作品。これまたインパルスより。
 ブレッカーと言えば、やはり70年代にヒットし注目を集めた、ブレッカー・ブラザーズの時代が連想されるし、ヒップでとっても好きだった。
 この作品は当時の新生インパルス一押しアルバム、というか、起死回生の1枚的な作品。ジャズ界では大物であるブレッカーを移籍させ、それにプラス、パット=メセニーが全面参加し、ゲストでインパルスとは馴染みの深いマッコイ=タイナーがピアノを弾くという豪華さ。
 楽曲的には当然のようにブレッカー作の曲が多いけれど、全体的にブレッカーのソロフレーズでは、モロ、ブレッカーな音で、ギターソロでは、モロメセニーな音であり、マッコイのソロはモロマッコイな音である。とにかく強烈な作品だ。
 特に3曲目のメセニーの曲である「Song For Bilbao」では思いっきり、このモロなぶつかり合いが堪能出来る。
 それぞれのアーティストが強烈ではあるけれど、そこはベテランの味もあり、昔からの仲間ということもあって、とってもバランスのとれた90年代の大人なアーバンジャズが展開されている。ゆったり飲みたい深夜の雰囲気にピッタリ来るアルバムだとも思うし、当時スマッシュヒットしたのもうなずける1枚。
 ジャズ好きじゃあない方にはブレッカーなんて、全く馴染みのないように思われるけれど、ブレッカーはスマップのアルバムでも結構な数の曲を吹いてたりもする。スマップの7枚目以降の作品って結構ホーンアレンジが凄くて、豪華なのだけれど、実際にニューヨークの一流ジャズマンに依頼してるのだ。ちゃんとアルバムクレジットにブレッカーとか名前載ってるんで、持ってる方はチェックしてみては!?しかし、吹いてるジャズマン達はスマップってアイドルの作品とは知らずにやってると思うけれど。
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