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Nina Simone / To Love Somebody

 ニーナ=シモン69年の作品。
 シンガーであり、ピアニストでもある彼女は一般的にはジャズの人というイメージがある。でも、歌の側面から観るとジャズとは言いきれない、かなり独特なシンガーだと思う。
 そんな彼女のこの作品はこの当時のポピュラーな楽曲ばかりを歌ったカヴァーアルバム。タイトルになってるのはビージーズの曲だし、ディランにピート=シーガーなど、フォークやロックを歌っている。
 ほとんどの曲の原曲をよく知ってるし、聴いてもいたのだけれど、やはりニーナが歌うと彼女の歌になっているところが素晴らしい。
 ジャズ的であり、ゴスペルでもあり、もちろんフォーキーだったり、ロックンロールだったりする。自分の歌や声をよく理解しているが故の彼女流アレンジがとっても粋だ。
 これぞカヴァー!って感じの作品。人の曲をどれだけ自分なりのフィルタを通して消化し、自分のものとして表現するかを分からせてくれる。
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