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Pete La Roca / Basra

343.jpg 久々のブルーノート、ドラマーであるピート=ラ=ロカの65年のリーダー作。ブルーノートNo.4205。
 ジャケの雰囲気から、通称「ブルーゼブラ」と個人的に勝手に命名しているアルバム。多分、誰もこんな呼び方してないと思うが。。。
 60年代に様々なコンボでプレイしてて、色んなアルバムにて彼のプレイを知ってる方もいるとは思うけれど、このリーダー作品は、ブルーノートでも人気盤ということになっているみたいだ。みたいだって表現を使ったのは、ジャズ好きにはよく知られているのは分かってるんだけど、実際、ちょっとだけジャズ好きって人にこのアルバムの話題を振っても?な表情をされたことしかないので(笑)。
 さて、音の方を。本日ここに書くにあたって、久々にアナログを取り出して聴いたんであるが、こんなに聴きやすかったっけ!?ってちょっとビックリした。10年位前にたまに聴いてた頃には、凄く激しいタイコ叩く人ですのぉ〜って思ってて、すぐにお腹一杯になっていたのに。今は割ときっちりリズムを刻んでますなぁ、と思ってしまった。ただ、ちょっと手数多過ぎない!?って思う部分もある。
 カルテットな演奏で、テナーサックスが大好きなジョー=ヘンダーソンなんであるが、オープニングナンバーである「Malaguena」のヘンダーソンのテナープレイはバリトンではないんかい!?ってな位、鬼のように図太くて嬉しいブロウが聴けます。キューバの作曲家の楽曲なので、ラテンっぽさもあり、それがまたテナーを強烈にさせている雰囲気もある。
 アルバムの半分がピート自身による曲で、きっちりモダンジャズなモノ、ちょいとエキゾチックなバラード、そして、タイトル曲である「Basra」はミステリアスな雰囲気を持ったアヴァンギャルドっぽい楽曲と、コンポーザーとしても幅広い音を繰り広げております。
 このピートさん、一時期ジャズマンから引退して弁護士やってた時代もあったそうです。最後に、トータルではジャケが好きですな。
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