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Ahmad Jamal / The Awakening

283.jpg ピアニスト、アーマッド=ジャマルの70年インパルスからのトリオ作品。
 とっても地味でありつつも美しいピアノを弾く人だなぁーって印象で、このインパルス盤はジャケとレーベルからフリーっぽいんだろうと、これまでずっと持ってたのにもかかわらず、聴いたことが無かった作品。先程初めて新品のアナログのパッケージを破り聴いてみたところ、抜群に嬉し泣きな作品ではないか!とビックリしつつも心地よく聴いておりました。
 オリジナルにスタンダード、ハンコックの「Dolphin Dance」、オリヴァー=ネルソンの名曲「Stolen Moments」、そしてジョビンの「Wave」とヴァラエティに富んだ楽曲をジャマル独特の絶妙な間によって美しい調べへと誘ってくれております。
 トリオ作品で当然のようにピアノがメインだし、楽器も3つだけなのであるが、音的にとても美しく心地よいのと同時にとってもポップなアルバムでもある。リズム隊はとてつもなく堅実にビートを刻み続ける感じなのであるが、それがジャマルのプレイをよりアグレッシブにしているんだなぁーって思える。
 お気に入りとなったのはタイトルが好きで、プレイ的にも一番美しく感じられた「I Love Music」、そして上にも書いたオリヴァーの曲であり、オリジナルのホーンの絡んだ重厚感とはまた一味違った重みを聴かせてくれる「Stolen Moments」かな。
 これまで聴いてなかったのがウソのように、いきなりピアノトリオ作品としてフェイバリットなモノに急浮上して来る程に素晴らしいアルバムでございます。

The Awakening (Impulse Master Sessions)
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