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Romano Mussolini / Mirage

 イタリアのピアニスト、ロマーノ=ムッソリーニの74年の作品。
 あのイタリアの首相であったムッソリーニの息子。ロマーノの娘が女優で政治家だったりもするけれど、まあ、ミュージシャンなんで、そういう政治的なことは一切関係なしということで。
 トリオなど、ジャズジャズした作品もあるのだけれど、今作はピアノといってもフェンダー・ローズで全編演奏された、エレピなほんわかムーディーでパッピーな作品。セクステット編成で全てイタリアン。
 エリントンのナンバーである1曲目の「The Twitch」を除いては全て彼自身のナンバー。バラード調からヒップな雰囲気まで、とっても楽しいし幅広い楽曲となっている。
 楽曲の幅の広さもいいのだけれど、やはりこのアルバムの聴き所というのはエレピに尽きる。各楽器の音のバランスとしてもエレピがやけに強調された音をしているし。ミキシングやマスタリング段階でそうだったのだろうし、何より弾いてるロマーニの楽曲でリーダー作だからなんだろうけれど、ここまでエレピ全開な音は他には聴いたことないって位に。
 もう一つ、パーカッションの音が面白い。ドラムもあるので、普通パーカッションも入ってる場合は割と高音な打楽器の音でリズムに幅を持たせるために入れるんだけれど、結構鈍いくらいにドスンってパーカッションが入ってたりして、ヘンというよりも新鮮であった。
 全体的にエレピ好きであるだけに、嬉しい1枚。好きなのはちょっと怪しい雰囲気にも聴こえる「Hong Kong」かな。
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