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Kazuyoshi Nakamura / Kinjito

 中村一義、97年の1stアルバム。彼の作品については、このアルバムで止まっている。もちろんその後の活動や現在の100sも知ってはいるけれど。
 このアルバム、昨年末頃にふと棚の奥から出てきて、それ以来とってもよく聴いている作品。大好きであるけれど、彼の声はあんまり好きなタイプではない。
 やっぱり曲かな。声好き派ではないので、詞についてもそんなにじっくり聴いてないけれど、この60年代70年代の雰囲気をしたロック!な音は聴いててとっても気持ちがよい。
 デビューのシングルから1stまではきっちりリアルタイムに店頭での動きなんかも見つめながら聴いてた者としては、シングル曲を含め、それぞれの曲がこのアルバムで対に組み合わさったりしていて、面白いなーって思ってたという記憶がある。
 デビュー曲である「犬と猫」はやはりそれなりに衝撃というより、オモロイなーって印象がある。この作品ではこちらもシングルであった「永遠なるもの」が名曲だ!ってよくいわれている。
 だけど、個人的にはこのアルバムの曲順の流れ的にも「ここにいる」が大好き。ピアノとアコギがとってもキレイな泣ける曲だ。
 ラスト2曲はちょっと間が長すぎるなぁって感じるけれど、それも含めてこの作品の面白さでもある。
 あ、中村一義と言えば、宅録の帝王!ってイメージも持ってるのだけれど、これはどうだろう・・・。でも、その反動で現在はバンドというスタイルが楽しくてしょうがないんだろうなぁって思ったりもする。
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