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Lenine / O Dia Em Que Faremos Contato

 ブラジルのアーティストである、レニーニの97年の作品。3rdアルバム。
 まずはジャケ。このハヤカワSF文庫の装丁かのような宇宙艦隊チックな絵に非常に魅かれて購入したようなものだ。タイトルも邦題で「未知との遭遇の日」で、未来系にそそられる人間ならばチェックせずにはいられなかったし。
 レニーニはブラジルの北東部の出身でモロなボッサやサンバ系ではなく、アメリカのロックやポップスに陶酔した幼少期だったそうだ。この作品もロックやヒップホップな感じのサウンドも詰まっている。
 それでもやはり、ブラジルの音をしている。ポルトガル語の響きもだし、パーカッショニスト、マルコム=スザーノの叩きがよりブラジルらしくしているんだと思う。レニーニもブレイクしたのはスザーノとコンビを組んで活動を始めてからだし。ちなみにスザーノはリオ出身で、バリバリにボッサ&サンバな環境で育っている。
 あと、ギターの音がとっても面白い。リズム的にガットギターがジャカジャカリズムをブラジルらしくとっている後ろで、思いっきりエフェクトのかかったエレキがキュイーン!と鳴っていたりする。
 全体的に結構激しいサウンドが続くのだけれど、なぜか心温まる、やっぱりブラジルだなーと思える音で楽しい。
 レニーニの名前の由来はレーニンからで、確かにアルファベットでは確かにレーニンと読める。彼のお父さんがブラジル共産党の創設者だったということで、納得。
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