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Donald Byrd / Ethiopian Knights

 トランペッター、ドナルド=バードの71年の作品。ブルーノートNO.4380。
 ジャケット的にはバードの作品の中でも1番パッとしてないというか、好きじゃない作品なのではあるけれど、サウンド的には1番大好きな、シビれる作品。
 まず、ジャズって言うか、ファンクな音だ。特に1曲目の「The Emperor」は繰り返されるビート、ギターのバッキングに、トランペット、サックス、ヴィブラフォン、エレピと目まぐるしくソロがチェンジしていく雰囲気、どファンクです!メンバー全員がとってもキレた演奏で、とてつもなくクールです。中でも、テナーサックスのハロルド=ランドとヴィブラフォンのボビー=ハッチャーソン、そしてオルガンのジョー=サンプルは特に鋭い音を展開している。
 2曲目の「Jamie」はタイトル通りジャマイカンな音。こちらはバードの哀愁あるペットの音が気持ちいい。決して目立たない程度に細かく叩かれているパーカッションがカラダにグッとキます。
 3曲目の「The Little Rasti」はこれまたライトなファンクというか、静寂のグルーヴ。ギターがとっても印象に残る。
 たった全3曲であるけれど、どれも尺が長くたっぷり聴ける。とはいえ、没頭するとすぐに聴き終わってしまうけれど・・・。バード作品的にはあまり有名でもなく、ある意味スゴい作品なので、聴く方を選んでしまい兼ねないけれど、DJしてて、このアルバムをかけると、必ずと言っていい程、「誰の作品?」って聞かれたアルバムでもある。
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