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Pat Martino / Desperado

 ジャズギタリスト、パット=マルティーノの70年の作品。プレステッジレーベルから。
 マルティーノと言えば、そのギターテクニックの凄さと完璧な演奏にあると思うし、どの作品を聴いてもスゲエ!って感じるギタリスト。彼の作品は結構持っているのだけれど、今回この「Desperado」を選んだのは、ちょっと特殊な作品であり、個人的ツボなラインをバッチリ突いている作品だということ。
 まず、マルティーノさんのギター。全曲12弦のエレキで弾いてます。これがすんごい速いテクニック満載のプレイでもポワ〜ンとした雰囲気を生み出していていい感じ。それにプラス、鍵盤も全編エレピだし、もう一つのポイントのソプラノサックス!、これです。
 12弦エレキにエレピにソプラノサックスという高音キレイ系部隊揃い組な珍しい作品なんである。
 アルバム全体の流れとしては、かなりテンポも速めでマシンガンジャズっぽい感じで、決してしっとりじっくり聴き入ってしまうタイプの作品ではないけれど、とても引き込まれてしまう音をしている。ギターは途中インプロヴィゼーションの如くイッた感もあるがそれも含めて凄くイイ。
 唯一のバラード曲、「A Portrait Of Diana」はじっくり聴けますよ。ともかく、12弦エレキあっぱれな作品だ。
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