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Joe Pass / For Django

 ジャズギタリスト、ジョー=パスのタイトル通りジャンゴに捧ぐ作品。64年録音。
 ジョー=パスといえば、ソロワークが有名だし、素晴らしい作品がたくさんあるけれど、このアルバムも名盤と呼ばれているし、それはそれは渋い1枚だ。
 彼のプロフィールの紹介などには、好きなギタリストはチャーリー=クリスチャンとなってるし、ジャズギター界でも並び称されて2大ギタリストと言われることもある。しかし、彼が最初にジャズ自体に興味を持ったのが、ジャンゴ=ラインハルトの作品。9歳の時だったそうだ。
 で、自分のルーツをたどる意味でこの作品が録音されている。変則カルテット作品で、2ギターで演奏されているのだけれど、それだけジャンゴのギターが凄いということでもある。
 アルバム中、一番好きなのはもちろんジャンゴの作品である「哀愁の花」。リズムがちょっとラテンな具合がとってもイイ。
 ジョー=パスのギターの弾きは独特で、その音はとっても優しい。元々、個人的にエレキギターのフロントピックアップの籠った感じの音というのはあまり好きではなくて、自分で弾いてた頃も絶対にリアのピックアップから音を出していたのだけれど、彼のプレイを聴いてから、フロントピックアップの暖かみのある籠った音が大好きになったのであった。
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