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John Coltrane / John Coltrane And Johnny Hartman

314.jpg ジョン=コルトレーン、ジョニー=ハートマンと共演のヴォーカルアルバム。63年、インパルス作品。
 インパルスでの吹き込みの中で趣の違う「バラード」、「&エリントン」そしてこの作品の3つがあるけれど、その中でも群を抜いて一番好きなアルバムだ。
 この3作品はコルトレーンの本意ではなく制作されたということは昔から知っていたけれど、今回もう一度よく調べてみると、サックスのマウスピースの具合が悪く、落ち込んでいたコルトレーンにプロデューサーの提案で、これまでとは違った作品を制作しようという流れだったみたい。後にコルトレーン本人も聴き返してみて、録ってよかったとコメントもしていた。
 さて、そんな経緯もありつつ、この大好きなアルバムでありますが、とにかくカッコイイのと優しさ一杯であります。嬉し泣きを通り越した、嬉し過ぎて号泣!ってなぐらいに素晴らしい作品。
 サックスはもちろん優しくてキレイなのだけれど、ハートマンの声がこれまた、主張し過ぎてなくてスタンダードナンバーの数々をサラッと歌っている雰囲気がまたイイ。声質も低音なのにツヤがあるというか、とにかくとっても心地よくそしてしっかり響く歌声であります。
 このアルバムばかりは好きな曲はこれ!というのは決めるまでもなく、全部好きだし、通して聴いていたい作品。
 普通、ジャズのアルバムに限らず、大抵の場合、レコーディングでは何テイクも録ってその中からベストテイクをアルバムに収めるってことをするのが当たり前で、その為に近年再発されてる色んなアルバムにはボーナストラック的にボツになってたテイクが収録されてたりするのだけれど、このアルバムに限っては全曲ワンテイクずつしか録ってない。それでこの出来とは凄過ぎる。ホント何度も言いますが、素晴らしいです。

John Coltrane and Johnny Hartman
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