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The High Lamas / Gideon Gaye

 ハイ=ラマズ、94年の2ndアルバム。92年の最初の作品がミニアルバムなので、1stフルアルバムという表現がされている場合もあり。
 とってもポップであり、ダウナー系でもあり、だけど全体は何とも言えぬフワフワ感で一杯。楽曲、音色ともシンプル。けれど、ストリングスが多用されているので広大な感じがする。11曲目の「Track Goes By」は14分を越える曲なんだけれど、9分過ぎからミニマム展開になる。これがまたクセになる。
 96年の3rdアルバム「Hawaii」が日本では結構有名で、こちらはこちらでイイ感じなのだが、やっぱりこのセカンドがお気に入りかな。
 音がギッシリ詰まってる作品も大好きだけれど、ハイ=ラマズのようにたくさんの楽器を使っていながらいい意味で薄っぺらく聴こえる音というのも悪くない。薄っぺらというよりも、文章でいうところの行間を読めじゃあないけれど、音の鳴っていない部分まで含めて作品として成り立っている文学みたいな作品だ。
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