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Joao Gilberto / S.T.

 今さら言うまでもない、ボッサの祖の一人であるジョアン=ジルベルトの73年の作品。
 とりあえず、ブラジル系押さえるなら持っとけ!な1枚ではあるけれど、このジョアンのライブに行く数日前まで持ってませんでした(笑)。全曲知ってるし、聴いたこともあるし、色んなコンピにも入ってたりで、いつか買えばいいやリストに入っている作品の1つみたいな感じで、先日、とうとうその時が来たって感じで買いました。
 ギターとシンバルと歌。それ以上でも以下でもないボッサなのだけれど、この深さは何!?と改めて思う。
 ボッサ好きにも色々あると思うのだけれど、一般的にはリズムが心地よくてちょっとストリングスやホーンの効いたジョビン系の方が分かりやすくて、聴くにも楽しいと思うし、それに比べればジョアンの作品は地味になってしまう。
 もちろん、そういう自分もボッサ聴き初めはジョビン的というか、ジャズにも共通する華やかな音の方が好きであった。
 今もどっちも好きなんであるが、突き詰めればジョアンのスタイルが最もボッサを体現してるんだなーと思うし、ライヴを観て、それが泣ける位の確信に変わった。
 でも、この73年の作品も、もちろんジョアンの1つのカタチというか音であるけれど、現在進行形のジョアンの歌こそ素晴らしいとも思った。
 このアルバムのジョアンの声は若い。これはこれで素晴らしい音だし、聴いていて嬉しくなれるアルバムだけど、正直に言うと、今のジョアンをライヴで体感して欲しい。それでここで色々語るよりもハッキリジョアンの良さが分かると思う。
Joao Gilberto
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