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Herbie Hancock / Maiden Voyage

 ハービー=ハンコック、65年録音の言うまでもない名作。ブルーノートNo.4195。
 やはり、アシッドジャズのモロ世代であるだけに、ハンコックと言えばファンキーなピアニストというイメージが大きいし、ずっとワーナーやCBS時代の作品が好きだった。
 とはいえ、ブルーノートは大好きなレーベルなので、ハンコックを含め、一通りの作品は聴いてきていたのだけれど、この時期のハンコックはスタンダード時代という認識程度でじっくり聴いてはいなかったというのも事実。
 最近、レコードの整理をした時にこの「処女航海」が出て来たので久々に聴いてみると、とっても深い作品なんだなーと改めて実感したというところ。何より、ピアノが目立ってないのがイイ。しかし、ピアノ抜きでは考えられない音でもある。全然隠し味的でもなく、もちろんピアノはピアノでしっかりと刻まれているけれど、このクールな鍵盤の音こそが、この時代のハンコックらしい音ざまなのだな、と。
 ジャケットでいうと、最近はオリジナルジャケットが当り前に復刻してるけれど、最初にこのアルバム見た頃は青っぽくて、中古屋でたまにこのオリジナルな緑ジャケを見かける程度だった記憶がある。
Maiden Voyage (The RVG Edition)
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