新書「コルトレーン -ジャズの殉教者-」を読む

ジャズを聴くきっかけであり、CDやアナログもアーティスト単位でみると一番持っている、大好きなジョン・コルトレーン。
音は今もよく聴いているけれど、コルトレーンに関する文章はブックレットのライナーだったり雑誌で読んだことはあるものの、これまできちんと読んだ事は無かった。そこで先日ふと出会ったのがこの新書。
ジョン・コルトレーン(1926-67)。そのサックスからほとばしる音は、ジャズという音楽を根底から変えた。本書は、コルトレーンをよく聴く人はもちろん、これから聴き始める人にも格好の決定版評伝である。熱く煮えたぎる時代のなか、音楽が世界を変えると信じ、ジャズの可能性を極限まで追求しつづけた男の全生涯を描く。
日本でのコルトレーン研究の第一人者である藤岡靖洋氏による、簡潔でありながらもコルトレーンの生涯をキレイにまとめてある一冊。知らなかった事もたくさん書いてあってとても面白い。
こういう文章を読んで、またコルトレーン音楽の楽しさに気付き、ますます聴きたくなりつつ、これからコルトレーンを、という人に今の気分でオススメするならデューク・エリントンとの「Duke Ellington & John Coltrane」という一枚。
この作品、いわゆるバラード三部作と呼ばれる中の一枚で、決してその当時(1962年)のコルトレーンがやりたかった音ではないのだけれど、何とも言えぬ優しい音に溢れた素晴らしいアルバム。全てワンテイクで録音されたエリントンとコルトレーンの一期一会な天才たちのセッションを堪能出来る。



