最近購入したBill Evansの3枚
2011/02/19
最近といっても春先でちょっと前だったりするのだけれど、最近よく聴いてるエヴァンスの3枚をご紹介。
写真左から右へ
「The Bill Evans Album」(1971)
「Piano Four Hands Live in Rio 1979」
「From Left to Right」(1969-1970)
「The Bill Evans Album」(1971)は最近ようやくCD化された模様のコロンビア移籍第一弾なアルバム。今の時代で初CD化!ってのもどうだろう?って感じもするけれど、まだ配信系でDL出来ないしまあしょうがない。それはよいとして、このアルバムの売りはエレピの「Waltz for Debby」が聴ける!ってところかな。しかし、ジャズジャズしてる音好きの中ではエヴァンスがエレピ=フェンダーローズを弾いてるってのが気に入らない方々がたくさんおられるようで、やっぱり生のピアノだし往年のピアノトリオが一番ってのをよく聞く。まあこの辺りは好みの問題でもあるので、どちらでも良いんだが、個人的にはエレピの音が大好きな上にそれをエヴァンスが演奏しててとなれば「ウォー!」級の嬉しさ。もちろん普通のピアノで演奏されてる部分もあり、作品全体を通してエヴァンスらしさが溢れた1枚。ジャケは今イチだけどね。
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意外とリリカル。意外と渋い。意外とカッコいい。
思わず踊りたくなる、明るいエヴァンス。最高!
次に「Piano Four Hands Live in Rio 1979」。タイトル通りに1979年のブラジルでのライヴ盤。これも最近初CD化らしい。とにかく音が悪いです。Bill Evans & Luiz Eca、2人のピアニストが共演してるのにほとんどエヴァンスの音しか聴こえなかったりするのだけれど、和やかでボッサ〜サンバ系のスタンダードが演奏されてるので、ながら聴きには丁度良い感じでもある。「Wave」や「One Note Samba」が収録されているのでそれでいいじゃん!って作品(笑)。
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ルイス・エサとのピアノ共演だが…
最後に「From Left to Right」(1969-1970)。これはずっと欲しかったのに最近まで買わず&聴かずだったのだが、ハッキリ言わせてもらうと、エヴァンスの作品で一番好き。とにかく全体を通して優しい演奏で溢れている。エレピ&ピアノはもちろんオーケストラの入った曲とかもあり、サントラのように景色が浮かび上がる雰囲気もありつつ繊細で心安らぐ嬉し泣きな1枚。多くを語るよりもとにかく聴いて頂きたい。
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ぜひ聴くべき!
「Piano Four Hands Live in Rio 1979」は別として残りの2枚「From Left to Right」と「The Bill Evans Album」は1969年から1971年と近く、エヴァンスがとってもエレピに注目してた時代の作品ということで、ある種地味な作品なんだけれど、音の優しさという点ではこの2作品は数あるエヴァンス作品の中でもズバ抜けている。ホントに優しいし泣ける。もちろん嬉し泣き。
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