声は楽器である、を確信出来る2作品。
2014/11/09
曲があって歌がある。そこには歌詞がありメロディと共に言葉の面白さや深さを感じ取ることが出来る。その一方で声があるけど歌ではなく、声が楽器であるという曲もある。今回は最近出会ったそんな声の素晴らしさを体感出来る2枚を。
まずは以前普通のブログでも紹介してるシュトックハウゼンの6ヴォイス。細かいことはそちらを参照して頂くとして、とにかく「この聴きやすさは何だ!」っていう声の心地良さの魔法にかかる作品。とりあえず流れてると気持ちいい感じでフワフワしてるって印象なのだけれど、ヘッドフォンとかで何度も徹底的に聴いていけば、そのギミックの細かさや凄さに圧倒されるんだろうなぁ、とも思いつつ、声ってホント楽器じゃん!って納得出来る作品だ。
Hyperion (1992-09-10)
売り上げランキング: 104715

確かに録音はすごい!
どこまで本気なんだか・・
もう一つはまだ若手1981年生まれのアレンジャー/コンダクターであるNico Muhlyの2008年の作品である「Mothertongue」。つい先日新宿のタワレコで「これ聴かずして死ねるか!」的なPopが付いていたので、臨むところじゃ!と視聴せずに買ったら素晴らしかったという作品。声とストリングスで構成されているのであるが、ストリングスの楽譜よりも声の楽譜の方が数十倍複雑なんじゃないか?って聴いただけで思う位にとにかく細かく声がちりばめてある。
Brassland (2008-07-22)
売り上げランキング: 120950

映画の仕事はまだしていないのだろうか?
両作品を続けて聴いてみると声とは何と素晴らしい楽器なのだろうか!?って素直に思ってしまう。まだまだ音の世界は広くて深い。もっともっと様々な音に出会って行きたいと決意を新たにしたのであった。
関連記事
関連記事はありませんでした
- PREV
- 「Tokyo」という2つの曲。
- NEXT
- 最近購入したBill Evansの3枚